『DearS』(ディアーズ)は、PEACH-PITによる電撃コミックガオ!に連載された漫画作品、およびそれを原作とするアニメ作品とプレイステーション2用ゲーム作品。
概要
原作はPEACH-PITにとって初の長期連載作品で全8巻。ジャンルとしては典型的なエブリディ・マジック・ラブコメディ。
あらすじ
宇宙よりUFOが不時着した日本。
故郷に帰ることが出来なくなった宇宙人達を「ディアーズ」と呼称して、彼らをホームステイで迎え入れるようになる。
そして、幾原武哉のもとに美少女ディアーズ、レンがやってきて、居候として武哉のアパートに住むことにした。
が、本来ディアーズは奴隷として他人に尽くすために作られた種族だった。
さらにレンには大きな問題が…。
登場人物
[主人公]
・幾原 武哉(いくはら たけや) / 声優:谷山紀章
:神奈川県立小春高等学校2年生
:レンに小春日公園で声をかけ、ついて来たレンが車に轢かれそうになったところ助ける。その後、“ギフト”によりレンの『ご主人様』に選ばれ(武哉が望んだ訳ではないが)“認承の儀”を行った。
:父親への反抗心からか、宇宙に関わるものにあまり良いイメージを持っておらず、それ故にDearSのことも嫌っている。
:アニメ版では、高所恐怖症の設定が追加されている。
:原作でのバイト先はパン屋?メルヘンだが、アニメ版ではメルヘンはオイヒコの実家になっており、バイト先はレンタルビデオ店に変更されている。原作?アニメ版ともにマッシヴな男性が店長である。
・レン / 声優:清水愛
:フルネーム レンレンレンナグサランレンシーア・ルルンンレン・ナコラ
:認識番号 000-3901
:所属コミュニティ ルルンンレン(フルネームからの推察だが詳細不明)
:出身 ナコラ
:階級 シープ種
:役職 『門(ゲート)』(厳密には役職と言えるのかどうか不明)
:「レン」とは、武哉と最初に出会った時にレンがDearS語のフルネームを喋った事から、その一部の音「レン(=0)」を武哉が取って名づけたもの。
:好物はメロンパンで、包み紙を取って置く程。「レンを褒めるか?」が口癖。作品キャラきっての巨乳。料理には天性の才能があるらしく、ミゥ曰く「宇宙の味!!」らしいのだが、残念ながら地球人の味覚には合わない。徐々に地球人の味覚に合った料理の腕も上がる。
:“ゼロナンバーズ”として繭玉(カプセル)に永久凍結させられていたが、カプセルを輸送中のトラックが事故に遭い、永久凍結から目覚めた。その後、小春日公園で声をかけてきた武哉を“ギフト”により『ご主人様』に選び“認承の儀”を行い、武哉の『奴隷』となった。その後は、武哉の部屋に居候していたのだが、DearS留学生に間違われ、そのまま小春高校に通うことになる。カプセルを思い出させるのか、狭い場所で寝ることを好み、武哉の部屋の押し入れを占拠する。
:“ゼロナンバーズ”と呼ばれているが実際は『門(ゲート)』と呼ばれる特別なDearSで、フィナによって“ゼロナンバーズ”として眠っていた。
[準主人公]
・ミゥ / 声優:中原麻衣
:フルネーム シーアノスタルレンナグレグユグ・タナスト・ァウセーム・ルキ・ミゥ
:認識番号 1710-0385
:所属コミュニティ タナスト
:出身 ァウセーム
:階級 シープ種
:役職 なし(先代『ブラックシープ』)
:本来は正規留学生であったのだが、レンよりあとに学校にやってきたため偽DearSと疑われたうえ、レンのほうがかわいがられていることで、レンをライバル視するが、その中で武哉に惚れるようになり、恋の面でもライバル関係に。胸はレンよりはやや小ぶり。ホームステイ先は老夫婦(アニメ版ではミゥとのやり取りが増える)の家。かつての『ご主人様』を殺された過去がトラウマとなっており、狭くて暗い場所にいるとその時のことを思い出してしまい、足が竦んでしまう。Dears人権容認式典の代表を務めた。
・和泉 寧々子(いずみ ねねこ) / 声優:斎藤千和
:武哉のアパートの大家の娘で幼馴染。眼鏡っ子。ハンドルネームは「夢見ヶ原りりあ」。所謂オタク少女。口調はかなり老人くさい。レンやミゥをモデルにコスプレ撮影をしたことがあり、胸フェチでもある(本人は貧乳)。人間用のコスプレ衣装のみならず、人形関連の衣装製作に非凡な才能を示し、後にスカウトも受けることとなる(別作品ローゼンメイデンでは、その方面では注文が殺到する有名人となっている)。この回では、「ローゼンメイデン第1ドール水銀燈」と「ローゼンメイデン第5ドール真紅」に酷似した人形も登場する。なお「ローゼンメイデン」のコミックス六巻では「草笛みつ」が「夢見ヶ原りりあ」の名前を出すシーンがある。
[地球人]
[小春高校]
・及川 彦郎(おいかわ ひころう) / 声優:山口勝平
:武哉の同級生で友人。「及彦(オイヒコ)」と呼ばれている。DearSマニアで同級生二人で同盟を組む。アニメ版では実家がパン屋?メルヘンになっており、レンがよくメロンパンを買いに来る。なお、アニメ版では両親の出番が大幅に増え、オイヒコの父が調子に乗って店に来たレンにサービスし過ぎて母に絞られるシーンも見られる。
・野仲 宏史(のなか ひろふみ) / 声優:諏訪部順一
:武哉と同学年のプレイボーイ。女の子には「ヒロくん」と呼ばせている。校内の女子生徒の顔と名前はほぼ記憶している。レンに惚れて、後に武哉に惚れたミゥと共同作戦を取ろうとしたが、ミゥには断られた。
・芳峰 蜜香(よしみね みつか) / 声優:井上喜久子
:小春高校の英語担当教師。男子生徒も引くほどの極度の露出狂であり、その言動から騒動を激しくするトラブルメイカーでもある。授業も、テキストを和訳すると官能小説であったりとピンクもの要素が強い。元は峠を攻めていた走り屋らしく、レンを探して急ぐ武哉を愛車に乗せ、その腕前を披露する。
[武哉の家族]
・幾原 菜月(いくはら なつき) / 声優:新谷良子
:武哉の義妹。晴海と共に海外で暮らすが、帰国後はキィの友人となる。レンに対しては兄を取られることへの嫌悪感から当初は突き放した態度を取っていた。母親譲りの格闘技を繰り出し、「技のデパート」とも言われた。
・幾原 晴海(いくはら はるみ) / 声優:鈴木麻里子
:武哉の義母。武哉にとっては母親である前に、憧れの人でもある。仕事の関係で菜月を連れて海外に赴任中。菜月の暴走に対する鉄拳制裁もしばしである。必殺技は「晴海ドライバー」。
・幾原 武造(いくはら たけぞう)(アニメ未登場)
:武哉の実父であり、宇宙科学センターの主任。チナの言う「ハカセたち」でもある。人類を破滅させる可能性があると推測された(実際にはイオが人類を破滅させる力を持っていた)DearSの『門(ゲート)』であるレンを地球外へ追放しようとする。
[DearS]
[ディアーズ本部(コミュニティ)]
地球に不時着した「タナスト」と言う名のDearSの組織。
・キィ / 声優:沢城みゆき
:認識番号 4975-3999
:階級 シープ種
:役職 『ブラックシープ』
:DearS留学生で、菜月と同じ中学校に通っている。当初は欠陥品と思われていたレンを武哉から回収しようとしていたが失敗に終わり、ルビからおしおきされる。ホームステイ先の主人から虐待され続けていた。
・ニア / 声優:田村ゆかり
:認識番号 8242-2880
:階級 シープ種
:役職 見習い『バイター』
:娯楽用特化型 闘奴
:ザキをお師匠と慕っているが、彼からは冷たい態度を取られることが多い。猫のような風貌と一人称と語尾が常に「にー」なのが特徴。また、非常に忘れっぽくて楽観的な性格。
・ザキ / 声優:平田広明
:階級 ドッグ種(元?シープ種)
:役職 『バイター』
:娯楽用特化型 闘奴
:ルビの命を受けてレンを回収せんとしたが逃げられる。後にルビと不和の仲に。“ギフト”により野仲を『ご主人様』に選ぶが“認承の儀”は行っていない。徹底して無口だが、お茶目な行動も取っている。SG系の兄さん。
・ルビ / 声優:豊口めぐみ
:認識番号 92-9979-1059
:階級 ドッグ種
:役職 『バーカー』
:DearS本部の教官。非情な性格で、当初は欠陥品と称して『門(ゲート)』であるレンを武哉から回収しようと躍起になっていた。フィナに対しては心を開く。
・フィナ(アニメはオープニングと最終回の最終カットのみ登場)
:認識番号 99-7856-4421
:階級 ドッグ種
:役職 『統括者(ウォッチャー)』
:永い眠りから覚め、武哉とレンの関係を認める。
・アユ(アニメ未登場)
:階級 シープ種
:役職 なし
:房総地区にホームステイしているご当地ディアーズ。言語は現地語に訛っている。ビーチバレー大会を通し、ミゥと親友の関係に。縁日の出来事を通して、菜月とも友人関係となる。
[ゼロナンバーズ]
・イオ(アニメ未登場)
:フルネーム レンレンレン・サランレグナグユグ…(以下不明)
:認識番号 000-9835
:所属コミュニティ 不明
:出身 不明
:階級 ドッグ種(幼生時は詳細不明)
:役職 『門番(ゲートキーパー)』(厳密には役職と言えるのかどうか不明)
:「ハカセたち」からは「サンプルa2」と呼ばれている。
:額の結晶板は幼生の時はシープ種と同じであったが、成体になるとドッグ種と同じになっていた。
:突然現れた名称不明の“ゼロナンバーズ”で、後に自らを「イオ」と名乗る。レンが保護者を宣言するが、野仲になつく。その正体は『門番(ゲートキーパー)』と呼ばれる、フィナの後に『統括者(ウォッチャー)』を継ぐ存在。
:;もち
::命名者 レン
::正体不明の謎の生き物。正確にはDearSではないようだが、DearSと同じ結晶板が付いており、レンの記憶を回復させるのに影響を与えたり、レンやイオの背中に取り付いて翼になったりと、DearSとは無関係ではない様子。空から武哉の部屋に降ってきて、そのまま居ついていたのだが、イオが『門番(ゲートキーパー)』として目覚めた後は、イオの翼として飛び回っている。
:
・チナ(ゲーム化記念特別キャラクター)声優/桃井はるこ
:PS2用ソフト《DearS》オリジナルキャラクター。ゲーム化を記念して「イオを捜すゼロナンバーズ」として漫画でゲスト登場し、最終回で再登場した。
:アニメでは最終回エンディング及彦のパソコンを通し登場した。
:「チナ」とは武哉が付けた名前で、宅配ディナー?チャイナベル(ChinaBell)のChinaより取った。「ハカセたち」からは「サンプルB7」と呼ばれている。
: 当初はサンプルであり誰からも必要とされない“ゼロナンバーズ”である自分と、友人や家族に恵まれたレンとの違いを妬んでいたが、武哉の優しさに触れ『ご主人様』になって欲しいと願う。
:当初の目的は「サンプルa2」、すなわちイオの捜索であり、役目を果たせなかったチナは永久凍結させられた。
用語解説
・DearS
:地球に不時着した宇宙人に、地球人がつけた名前。「親愛なる友達」と言う意味。
・Dears人権容認式典
:不時着して半年後に行われ、DearSに日本国籍が与えられた。ミゥが式典の代表を務めた。
[DearS語]
・ギフト
:DearSが自発的に飼い主を選び、それが受容されること。DearSの間では安っぽい伝説だと思われていた。
・数字
:0(レン) 1(シーア) 2(不明) 3(ナグ) 4(不明) 5(ユグ) 6(不明) 7(ノス) 8(レグ) 9(サラン) 10(タル)と読む。
:日本語音で表記された事のあるレン、ミゥ、イオの認識番号から推測する限り、以上になる。注意したいのは、単に並べられた数字を順に読む場合でも「10」に対して特有の呼称をする模様で、ミゥの認識番号の前半「1710」は、「1・7・1・0」ではなく「1・7・10」と分けられ、「シーア・ノス・タル」と読むものと思われる(日本語で言うなれば通常「イチ・ナナ・イチ・ゼロ」と読む所を「イチ・ナナ・ジュウ」と読む事になる)。他ディアーズの認識番号にもある事から2、4、6に当たる呼称もあるようだが、これらは日本語音で表記された例が作中にないので読みは不明。
・ポラーガ
:DearS伝統の競技。一定のフィールド内で半永久的にバウンドを続けるいくつかのボールを、制限時間内により多くのボールをとったものが勝ち。ボールからは飼い主の脳波と同じ周波数の電磁波が発生し、その感知の早さで奴隷としての優劣を競う。
・ゼロナンバーズ
:市場には出せない欠陥奴隷。認識番号が0から始まる。
・認承の儀
:『ご主人様』が特定のDearSを『奴隷』として使役することを容認する儀式。
・フルネーム
:DearSの名乗るフルネームは「認識番号?所属コミュニティ?出身?(詳細不明)?名前」の順になっている模様。
[階級]
DearSは生まれつき階級が決められており、それによってどのような奴隷になるのかが決まる。だが、実力次第でシープ種からドッグ種にもなれるようなので、人種とは意味合いが違う。また、シープ種とドッグ種では額の結晶板の形が異なる。
・シープ種
:普通に売り買いされる流通用のDearS。
・ドッグ種
:シープ種の上位種。商品であるシープ種を管理するためにブローカーが直接飼う、業務用のDearS。
[役職]
DearSのコミュニティにおける仕事の役名。階級によってなれる役職が異なる。
・ブラックシープ
:シープ種がなる。コミュニティとその他のDearSとの連絡係。地球ではホームステイをしているDearSの世話係でもある。キィ曰く、「雑用係みたいなもの」
・バイター
:ドッグ種がなる。コミュニティの警備や護衛を担当している。『バーカー』とは同格。
・バーカー
:ドッグ種がなる。シープ種奴隷の調教が主な仕事。『バイター』とは同格。
・統括者(ウォッチャー)
:ドッグ種がなる。コミュニティを統括しすべての命令を下す。
門(ゲート)関連
役職に含ませているが、厳密には役職と言えるのかどうか不明
・門番(ゲートキーパー)
:『門(ゲート)』とともに目覚めた『統括者(ウォッチャー)』の呼び名。
・門(ゲート)
:ディアーズの未来を司る『運命の子』。
アニメ
[概要]
UHFアニメとして2004年7月10日 - 9月25日(日付はテレビ神奈川|tvkの場合)に放送。放送12話+テレビ未放映話1話(DVDにのみ収録)の全13話。*なお、第1回放送の1週前には特別番組「DearS前夜祭〜はじめてなんです〜」を放送した。
[原作との違い]
DVD版のみの回を含めて全13回の短期シリーズの為、全体的に早足な展開となり、話も原作の途中で終了となっているが、オイヒコの両親を始めとする地元商店街の面々やミゥのホームステイ先の老夫婦の出番が大幅に増えるなど、昔のアニメでよく見られたご町内もの作品の風味が強められているのが大きな特徴となっている。なお、アニメ版の舞台はオープニングでJR小岩駅構内にある力士像が出たことや、本編で登場する電車が総武緩行線電車と思しきものだったことなどから、東京都江戸川区小岩周辺と見られる。
[スタッフ]
[放映内容]
[主題歌]
・オープニングテーマ 「ラブスレイブ」
:作詞・作曲: 桃井はるこ、編曲: 小池雅也、歌: UNDER17
・エンディングテーマ 「HAPPY COSMOS」
:作詞: 畑亜貴、作曲・編曲: 田村信二、歌: PoppinS
[放送局]
ゲーム
プレイステーション2用ソフトとして、メディアワークスから2004年6月24日に発売。コンピュータエンターテインメントレーティング機構|CERO15才以上対象。チナ役を桃井はるこが演じた。
他作品とのリンク
月刊コミック電撃ガオ!2004年2月号に『DearS』のメインキャラが他誌でPEACH-PITが連載しているローゼンメイデン|Rozen MaidenとZOMBIE-LOANのメインキャラと共演しているオマケ漫画が掲載された。コミックスの第六巻に掲載。
ラジオ番組
・『DearS×DearS』(ディアーズ・ディアーズ)
:ラジオパーソナリティ|パーソナリティは清水愛(レン役)、中原麻衣(ミゥ役)、谷山紀章(武哉役)。
:大阪放送|ラジオ大阪、TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ、信越放送の3局で「ゴクラク!もえもえステーション」枠にて、2004年4月3日から12月25日まで(信越放送は1日遅れ)全39回放送された。
:2005年1月からはインターネットラジオに移行し、月1回更新されていたが、同年3月に全3回で終了した。
商品
DearS 01 ISBN 4-8402-2086-7
DearS 02 ISBN 4-8402-2206-1
DearS 03 ISBN 4-8402-2343-2
DearS 04 ISBN 4-8402-2478-1
DearS 05 ISBN 4-8402-2651-2
DearS 06 ISBN 4-8402-2797-7
DearS 07 ISBN 4-8402-3011-0
DearS 08 ISBN 4-8402-3289-X
DearS 公式コミックファンブック ISBN 4-8402-2980-5
DearS PEACH-PIT画集 ISBN 4-8402-3340-3
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外部リンク

